2008年08月26日
 ■  稽古場から

子供たちが変わっていく・・・・・


今日は月曜日。いつもなら稽古はないのですが、速水けんたろうさんが、昨日から稽古に入ってくれて、今日も稽古です。

私が見たのは、権太夫さん(速水さん)の家族のシーンでした。
昨日は速水さんが権太夫さんに変わっていく様を目の当たりにしました。

今日は、それを取り巻く家族、特に子供たちが変わっていく様を目の当たりにしました。

シーンを返す毎に、金色姫を思いやる表情が出てくる。
権太夫さんの優しい眼差しに応える表情がどんどん良くなっていく。
シーンが進んでいくと、また、いい顔になっていく。

何度か、その表情をシャッターに納めようとしてみましたが、上手くいきません。
子供たちのあの表情は、その場に居合わせないと感じ取れないのかも知れません。

「それは何故か?」と、ふと考えてみました。

あの表情は、芝居の中とは言え、ちゃんと「お互いに心で会話が出来ているからこそ」ではないのか。それは、芝居であっても<本物>なのです。
この絶妙な芝居の冥利は、きっと、生でこそのものなのでしょう。

今日は、速水さんの表情、子供たちの表情を見ながら、そんなことを思いました。

こんな「心を通わせる芝居」が出来る子供たちは凄いと思ってしまいました。

高校は今日から学校が始まり、明日からは前期の期末テストとのこと。
そんな忙しい中、学校から稽古場に駆けつけ、あの表情をするきよ役の子。
「あなたの、その心の中から湧き出てくる表現力は何なの?
去年から、随分と成長しましたよね。
いえ、去年があっての今年でしょうか。」

「権太夫家の子供として、ここはどう感じて、どう表現して欲しいか」を語る演出家の話を聞いて、なんとも言えない表情でうなずくなつ役の子。

女の子たちほど器用で細やかではないけれど、役に入って懸命に演じる男の子たち。
ちょっと照れながらがまた良いのです。

悲しみで本当に病気になってしまいそうなくらい、心からにじみ出てくる感情を無言で表現する金色姫役の子。

家族のことを、体を張って守る権太夫さん。

そして、脇を固めるベテランの大人の役者たち。

みな、なんといとおしく、そして素晴らしいのでしょう。
心から抱きしめたいと思いました。

投稿者 上原久栄 : 2008年08月26日 21:49

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コメント

ジャックです。「お互いに心で会話が出来ているからこそ」の部分にうなずいてしまいます。練習を見ていて一番心が動くのは,役者のみなさんの「目」と「表情」に心が宿った瞬間です。これまでの舞台でも何度もその感動を味わってきました。プロではない,小学校低学年の子どもから大人の役者の「目」や「表情」が,私達の心を動かすということは,やはり「本物」なんだと思います。その本物の演技・台詞が,見に来てくださった方にはもちろんのこと,役者のみなさんの日常にそして生き方にどのように関わっていくのかも私達の楽しみの一つです。あと,51日です。応援しています。私も頑張るぞ!

投稿者 ジャック : 2008年08月29日 22:37

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